positive illusion

今日の夕方、七時近く仕事場を出たら、さっきまでの雨が止んで、少しの青空とお日様が出ていた。
「ああ、これなら帰ってからちょっとだけウォーキング出来るかも」と喜んでいたら、
車に入って少ししたら雨がポツポツッと落ちて来た。
「ああー、ウォーキング今日だめか。」
と思いつつハンドルを握り、車を動かす。
雨はだんだん強くなってくるのに、夕日の光は衰えてないことに気づく。
「あ、もしかしたら虹見えるかも。」
もしかしたのだ。
信号赤で止まった私の車の前に、どでかい半円の虹。
くっきり、くっきりと。
おおおおお。
大喜びで、車の中でぴょこぴょこはねる。(かなりアホに見えただろう。)
そのまま、雨が強さを増す中、虹の光も色も強くなって行くのを見ながら、酒屋のパーキングに入る。
週一のワインショッピングデー。車を降りたら、雨が上がって行って、虹は少しうすくあせていっていた。


強く雨がたたきつける中、色を増して光った虹、その瞬間に「外に出ておいで。虹だよ。ほら。」と心から発信して、届くことを願った。あの瞬間に繋がって居られたなら、と願った。


あの、数分だけ降った雨。
その雨のおかげで、数分だけの虹が出た。
雨は、虹を私らに見せるために、降ったのかもしれないと思った。
ありがとう、ありがとうと何度も思った。
親不孝者のワシ。でも、虹を、今日。ありがとう。


少しずつ力が戻って来ている。今日かなり実感出来た。
やっぱり無理だ、これはどうにもならないと、あきらめた時から、新しいスタートが始まっているのかもしれない。