水星逆行。いいこともあったのだ

偶然のような出来事は、たまーにしか起きないが、起きたときはかなり驚いて、興奮する。


引っ越ししてから、前の仕事場の友人に引っ越し先の連絡をするのを、ずるずる先伸ばししていたのだが、この日たまたまわんこの散歩をしていたら、名前を呼ぶ声がした気がするので、周りを見回した。
すると、いつもわんこと通りすぎていた通りの家の前に、友人Sが居て、びっくりした顔で手をふっているではないか。

Sは、仕事場で、毎日ランチを一緒にしていた人の一人だ。
とても心の優しい、話を聞くのが上手な、おばさん。(いいおばさん。オバタリではけしてない)
仕事を辞めてからも、時々メールをしたりしていた。電話番号は聞いていたが、住所はまだ知らなかった。
まさか、引っ越しした場所が、こんなに近所だとは思わなかった。歩いて一分かからない距離だ。


引っ越ししてから、隣の人とちょこっと話した程度で、まだ近所にどんな人が住んでいるのか皆目見当がつかない状態だ。
ちょっと雰囲気の良くない家も近くにあるので、そこを通るときはドキドキしながら通る。
心知れた人が、すぐ近くに住んでいると分かって、非情に気が楽になった。嬉しかった。


いいことは、もうすでに起きていて、それはちょっと隠れていて、見つけていなかっただけだったりすることもある。
そんでいつもだいたい、それを見つけられてないのは自分のせいだ。
臆病心や、怠慢。やることを後回し後回しにして。
いろんなことを、どんどんがんばってやっていけば、いいことはきっと、さつま芋を掘っているときのように。出てくるのかもしれない。